16.12.27の夢2 街の夢
大きな岩を模したモニュメントなのか何なのか、室内に何メートルも続いている。
身長より高く、まるで壁。
お父さんと仕事に来ていて、それについて何か館長のようなおじさんと話している。
「これを岩にしないとだめですね。そこに水を流さないと。」
父はさらっと言った。
館長は少し困った風で「あぁ、そうですか。」と言ってとりあえずどこかに戻っていった。
私は父を引っ張って、
「これ全部本物の岩にするってこと?めちゃくちゃお金かかるじゃん!」
とこそこそ言うが、
「しょうがないだろ、それしか方法はないんだから。」
と、父はしれっと言った。
この仕事はナシかもなぁ……と思ってるところで場面が変わる。
妹と、イタリアンカフェのようなバーのようなところのカウンターに、妹が右側、私がその左に座っている。
カウンターはUの字のようになっていて、左手で折り返している。右の方が少し拓けていて奥の厨房かなにかに繋がっているようだ。
私と妹は以前ここでゴキブリのブーツをお揃いで買ったことがある。(という設定)
※現実に、妹は虫好き。私も虫は平気。
妹はよほどブーツが気に入ったようで、今日はローヒールのパンプスを注文したものを取りに来たのだ。
カウンターの中では紺のエプロンとキャップを付けた店員さんが何人も忙しそうに動いている。
右手の方に靴の箱の山があって、そこから眼鏡のおじさんが妹の靴を取り出すが、もっと若い店員さんに「ちがうちがう、それじゃないよ」と言われ、違う箱を取り出しラベルをよく見ている。
妹の頼んだものがなかなか見つからないらしく、3人ほどでバタバタしてるようなので、私と妹はのんびり待つことにした。
手元には木のお皿の上にマスカットがあって、それを食べていると、小さな4歳くらいの男の子が羨ましそうに見つめてきた。
分けてあげようかなと思ったけれど、どこの子かも分からないしなぁ……と思っていたら、私のお皿のブドウを掴み始めた。
そんなに欲しいならあげるか、と4つばかりブドウがついたその枝を折って上げると、パタパタと走っていった。
そこにはお母さんらしき人と、もっと小さな妹。
お母さんらしき人は男の子がブドウを持って足元にたどり着くと、こちらをキッと睨んで
「人んちの子供に勝手にあげないでくれる!?」
と怒ってきた。
私はすぐさま
「ごめんなさい!!!!」
と謝ると、お母さんはフンッと言った感じで店を出ていった。
その顔は思い出せないけど、生気がないような人じゃないような顔だった。
妹と顔を見合わせて、「すごい怖かったね。」と言い合った。
場面が変わる。
地下鉄の階段を登って街に出る。
新宿(という設定だけどもう少し田舎っぽい。)
私は2つ折りのケータイを持っていて、世話をしてあげていたのに突然逃げ出して行った男を仕方なく追いかけてきた(という設定)
ため息をつき、電話をかける。
出ない。
もう1度かける。
画面に「着信拒否されています。」
と出る。
もういいや。
私は諦めの気持ちと虚しさに襲われて、ダメ男だった元彼のことも思い出す。
(もう、あんな男とかかわることもないと思ってたんだけどな。)
気づけば、風俗と居酒屋が並ぶ路地にいた。
怖い。こんな所さっさと帰ろう。
駅の方に引き返そうと踵を返すと、ホストなのか野暮ったい雰囲気の2人組に嘲笑されながら追い抜かれた。
やだやだ。早く帰ろう。
私も足を早めると、しばらくするとその二人にと追いついた。
髪の長い方が吸ってたタバコを草むらにポイ捨てする。
そのタバコを私は目で追っていた。
しゅぼっ!と効果音のような音がして、草むらに火がついた。
きゃあ!と誰かが悲鳴をあげた。
火は瞬く間に大きくなっている。
やばい。
私は早足で駅に向かう。(何故か走らない)
すると駅の入口の左側の草むらでも火が上がっていた。
あいつの事故じゃなくてテロ?やばい。
人々が階段をすごい勢いで降りていく。
私も続こうと思って半分くらい下ったのに、
「煙は下に行くのではいらないでください!!」
と消防の人の声がして、私はまた地上に戻る。
(風上に進まなきゃ!!)
そう思うのに、風が強く前に進めない。
(こんなに風が強いんじゃ燃え広がっちゃう!!)
風上に行くのは諦めて、まっすぐ、公園ぽい方に進もうと思う。
なかなか進めないが、その公園に座り授乳してる人がうっすら見えた。
(そこなら逃げなくて大丈夫なの??)
何かモヤッとした気持ちを覚えたところで目が覚めた。